記念すべきゲーム作り第1回目は、PONG(ポン)を題材にします。PONGはビデオゲーム史上で初めて商業的に成功した(?)ゲームであると言われています。言わば「ビデオゲームの始祖」のような存在ですね。
今回の記事では、主にPONGがどういうゲームなのかを見ていきます。実際にゲームを作るのは次の記事で書いていきます。
なお、ゲーム作りにはSCRATCH(スクラッチ)という開発ツールを用いる予定です。
PONGとは

PONGとは1972年にアタリ社から発売された二人対戦用テーブルテニス風のアーケードゲームです。パドルと呼ぶラケットが画面の左右にありこれを2人のプレイヤーが操作しますが、このパドルは上下方向にしか動きません。そしてプレイヤーが操作できるのはこのパドルの上下運動のみという現在からすると超シンプルなゲームです。

パドルを使ってお互いのプレイヤーが画面上のボールを跳ね返し、跳ね返せなかったら相手の得点となります。Wikipediaでは15点を先取したら勝ちとなってますが、下に貼ったYouTubeの動画を見ていると11点先取のようでもあります。(どっちが正解なんだろう?)

PONGは超シンプルなゲームですが、その中にも(当時の)人を夢中にさせる仕組みがいくつか隠されています。
- 得点表示が用意された
- 効果音がついた
- ボールが当たるパドルの位置によってボールの飛ぶ方向が変わるようになった
今となってはいずれも当たり前の機能と言えますが、せっかくなのでまずはこれらの機能が無いバージョンを作り、その後これらの機能を組み込んだバージョンを作って違いを確かめていければと思います。
PONGのゲーム仕様を書き出してみる

ではまずはこのPONGというゲームの仕様を書き出してみたいと思います。
- 二人で遊ぶ
- パドルを操作し、ボールを跳ね返す
- パドルでボールを跳ね返せなかったら相手に1点が入る
- 先に11点取ったほうが勝ち(Rev2.0で実装)
- 中心線:画面真ん中の上から下まで引かれた点線。ただの背景でゲーム中動かない
- パドル(左):プレイヤー1が操作する棒状のラケット。初期位置は画面左端やや内寄り。上下位置は中央付近
- パドル(右):プレイヤー2が操作。初期位置は画面右側やや内寄り。それ以外はパドル(左)と同様
- ボール:初期位置は中央線上のどこか(上下位置はランダム)。ゲームが始まると動き出す
- スコア表示(左):プレイヤー1の得点。画面左上に配置。0~11点まで変化(Rev2.0で実装)
- スコア表示(右):プレイヤー2の得点。画面右上に配置。0~11点まで変化(Rev2.0で実装)
- パドルはユーザ操作により画面の上端から下端の範囲で上下にのみ動ける
- ボールはゲームが始まると初期位置からある一定の角度をもって動き出す(おおむねナナメ方向で、左右どちらに動き出すかは細かい角度はランダムで決める)
- ボールは画面の上端・下端やパドルに当たると跳ね返る
- ボールはパドルに当たった際、そのパドルの位置によって跳ね返り角度が変化する(Rev2.0で実装)
- ボールは得点が入ったときには一旦画面から消し、少しだけ時間をおいてから中央線上に再び表示させる。上下位置や移動方向は画面から消したときと同じ
- ボールは得点が入らない限り徐々にスピードアップする。得点が入るとスピードは初期状態に戻る
- ボールが画面上下に当たる音(低めの短い音)
- ボールがパドルに当たる音(少し高めの「PONG」という短い音)
- 得点が入ったときの音(少し低めの「BOO」という長い音)
- オリジナル版とは異なるが初期画面は用意しないことにする
- ゲームオーバー時はパドルを消し、ボールは画面左右端でも跳ね返る
- ゲームオーバーになったら得点は変化しない

YouTubeの動画から、PONGのゲーム仕様を抜き出してみました。一部は貼った動画以外の動画やネット記事も参考にして推測で書いたところもありますがその点はご容赦ください。
さあ、今回はここまでとします。次回はいよいよSCRATCHを使ってでゲームを作ってみましょう。
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